こんにちは、ゆうこです。アコーディオンのワンポイントレッスンです。
ホームページ上でアコーディオンを弾きはじめたばかりの方や、これから膝に抱えてみようかなと思われていられる方々のお役にたてれば幸いです。
私は、アコーディオン奏者では遅咲きです。音楽大学でピアノを専攻していますが、アコーディオンという楽器とは全く無縁でした。モスクワに転居したのが43歳。アパートから程近い所にあった、暗くて長い地下道で、ロシア人のおじいさんが木箱に座って弾いていた鍵盤アコーディオンの美しい不思議な音色と、その真摯な姿勢に魅かれたのがはじまりでした。おじいさんがいつも弾いていた「エストニアの小さな子供の歌」という18小節ほどの短い曲を、どうしても同じ“鍵盤アコーディオン”で弾きたくなり先生探しをはじめました。「40過ぎで、女で、アジア人」がネックになるとは思ってもいませんでした。モスクワの音楽大学には、1999年当時9ヵ所のアコーディオン科がありました。レッスンを断られる度に、ロシア人のアコーディオンに対する思いの深さを知りました。私の身長が167センチということ、ピアノを専攻していたこととが功を奏して、ミハイル・チユープロフというアコーディオン奏者にやっとめぐりあい、週2回のレッスンを始めることになりました。身長を問われたのは、アコーディオンが重いからです。
ロシア人が作り上げた鍵盤アコーディオン基礎編の教則本は273ページもありました。でも、2年半のレッスンで、進んだのは、たった18ページでした。体に基礎を、どれだけ辛抱強く覚えこませることができるかで、その後の体が、どんなに伸びて行くかということを経験しています。基礎訓練は辛いです。
今、繰り返しの訓練をされていらっしゃる方々へ、負けないで!との思いを込めて、私のロシアで学んだアコーディオン奏法の基礎と、経験から出てきた奏法の知恵を、文字にできる限り変えていきたいと思っています。

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